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Empreinte de chameau🐪ラクダの足あと

🌴モーリタニア🌙 砂漠を旅する🌴 No.5  🐪 加藤智津子

「サハラの目」:ゲルブ・リシャット (Guelb er Richat) - ①


砂漠から宇宙を見つめる目!


1965年、ジェミニ4号に搭乗した宇宙飛行士らによって、サハラ砂漠のなかに撮影された円形の構造物「ゲルブ・リシャット」だった。

大きさは直径約50㎞、さらにそれを取り囲む周辺の地形によって目の形に見えることから「サハラの目」、「アフリカの目」とも呼ばれる。

地上からは直径25㎞あたりの、眼球でいえば「くろめの瞳孔」の部分から訪ねることになる。

瞳を形成しているのは同心円状に幾重にも続く丘陵だ。

「しろめ(強膜)」にあたる部分はアドラールの険しい山からなり、上まぶたは Maqteïr(マクティール)砂丘が、下まぶたは Ourane(ワラン)砂丘が縁取っている。

直径約50㎞、この全貌は宇宙からしか見ることはできない。

Photoモーリタニア アドラール州  「ゲルブ・リシャット」 のほぼ中央.

見下ろすオーベルジュは閉鎖中(2019.11 現在)、このような角礫岩が多い    


最初にゲルブ・リシャットに行ったのは、一般的なルートで、ウアダンから東に向けて出発し、目の南側から、下瞼にあたる砂丘を経て、4WD車で2時間ほどかかった。

外郭に立ち、宇宙から撮影した写真を思い出しながら、ここが丸い!と、誰もが発想できるのだろうかと考えた。

(🐪 ラクダの足あと その3 「塩の砂漠で偶然、会う」)

 

「ここへ泊まらない?」と誘ったのは、当時、目の中心でオーベルジュを経営する女主人。

見渡す限り草木はなく、月か火星にでもいる気分になれる。

今なら、狂喜して滞在したはずだ。

連日、40度を超え、50度にもなる5月、そろそろ、オーベルジュを閉じるのだと言う。

目の中心部の山に登ってみたが、砂よりも石が目立った。

奇妙な石、珍しい石を見ると、誰もが石好きになる。

のちに二度、三度、ここへ来ることになろうとは、、、、考えることもなく、ひたすら そんな石を拾い集めたのだった。

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サハラ砂漠から宇宙を見つめる目   

NASA Web Site :

Richat Structure, Mauritania                

                            


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