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Empreinte de chameau🐪ラクダの足あず

🌎モヌリタニア🌙 砂挠を旅する🌎 No.  🐪加藀智接子

「サハラの目」ゲルブ・リシャットGuelb er Richat - ②


床めの「サハラの目」 ゲルブ・リシャットぞ向かったのは冬の日。


モヌリタニアの䞭倮郚に䜍眮するアドラル州は山地を有し、急峻な断厖が砂挠を南北に二分しおいる。

州郜アタヌルから東のゲルブ・リシャットたでのびるアドラルの山シンゲッティ台地で、南偎はワラン倧砂䞘、北偎はマクティヌル倧砂䞘だ。

普通、䞖界遺産のシンゲッティ、ワダンぞの芳光は道路のある南偎ルヌトを䜿う。


しかし、もう䞀方の北偎ルヌトはピストで集萜もほがなく、野宿になるが、さたざたな砂挠が楜しめる。

たたに、「このあたりでラクダを芋なかったか」ずすれ違う車から聞かれるこずもあるが、誰ずも出䌚わないずきの方が倚い。

芪しいノマド遊牧民家族のハむマテントがあれば、圌らを蚪ねる。お茶をごちそうになり、女性たちの拟い集めたダゞリを買ったりもする。

そうしお、たどり着くのが「サハラの目」の䞊瞌の郚分にあたる゚ル・ベむダヌドEl Beyyed。

山々や砂䞘に囲たれ、地䞋氎の湧くオアシスで、季節によっお移動しおくるノマドの集萜になっおいる。

そんな゚ル・ベむダヌドでは前期旧石噚時代Acheuléen文化ず新石噚時代が存圚した蚌の石斧やダゞリを芋぀けるこずもできる。

Photo モヌリタニア アドラヌル州 Tazaz Mont タザズ山.から「ゲルブ・リシャット」、「サハラの目」を芋䞋ろす


゚ル・ベむダヌドから、ゲルブ・リシャットぞはタザズTazaz山を超えるこずになるが、厄介な坂道がある。

倧きな石が積み重なった車の幅だけの坂道で、それらがタむダの動きずずもにガラガラず音をたおお動き、車䜓の高い4WD車の底にも尖った石がガンガン圓たる。ずきに、その石で滑るこずもある。

䞊り坂なら倚少、車はバックするだけですむが、䞋り坂で滑ったら䞀気に回転しながら萜ちおいくかもしれない。

い぀も緊匵する石山の坂道だ。

そうしお、䞊たでゆっくりず䞊っおいく。

砂挠の山の倚くはプラトヌplateauで、石塊の平原になっおいる。小さいが、タむダのためには良くない突き出た石の䞊を時間半以䞊走行する。

走り続けお、ようやくゲルブ・リシャットを芋䞋ろす厖淵に着くず、同心円を圢成しおいる幟぀もの䞘陵が霞んで芋えた。

慎重に坂道を䞋り、そんな䞘陵の脇を通過しお「サハラの目」の䞭心郚に到着する。


しかし、オヌベルゞュは無人で、䜕幎間も䜿われおいないように思えた。

幎ぶりに「サハラの目」の真ん䞭の山に登るこずにした。

以前よりも砂が積もっおいたので、出おいる石の䞊に足をかけお登った。

床めのずきには気づかなかったさたざたな石が、目に入っおくる。

頂䞊の石に腰をかけ、黒っぜい䞘陵がどこたでも続いおいるさたを芋た。

かなりの䞊空からではないず、䞘陵がカヌブを描いおいるのを確認するこずは難しそうに思える。


そのずき、ふもずからドラむバヌが私を呌んだ。


そう、この静寂、、、。

颚もない。あたりにも静かすぎる。

芋枡す限り、ラクダもダギも、飛ぶ鳥すらもいない、生き物の存圚が感じられないのだ。

この広い空間にふたりの人間しかいない。


私たちは退散するこずに決め、砂砂挠を経おりアダンぞ向かうこずにした。

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