Empreinte de chameau🐪ラクダの足あと

🌴モーリタニア🌙 砂漠を旅する🌴 No.21

② アフリカで一番大きなサハラのモノリス・ベナミラ、そしてアーイシャ


現在、オーストラリアのモノリス、ウルル(エアーズロック)は先住民族であるアボリジニの聖地として、また文化に対する敬意を込めて登ることが禁止されている。


モーリタニアの高さ633メートルのモノリス、ベナミラは、登るにしても、ツルツルしていて足をかけるのが難しい。

ベナミラの周辺は砂漠だけれど、砂が積もった砂砂漠ではなく、砂の下が石になっている可能性もあり、落下した場合、怖い。

砂漠のラリーでは、そんな砂のなかの石に乗り上げて、宙に浮くバイクライダーが事故にあう。

砂漠の砂は石が割れ、細かい砂になったものだ。

砂やラクダ草に隠れている石もあり、注意が必要。


そんな石の多い砂漠の国で、アフリカ最大のゲルブ(モノリス)は「聖地」にはならなかった。

Photo:モーリタニア ダフレト・ヌアジブ州  ベナミラの妻、アーイシャ(Aïsha)のゲルブ(モノリス)

すぐ北は西サハラ(サハラ・アラブ民主共和国)になる


ベナミラ観光を楽しむには、もうひとつのモノリスが加わる。

ベナミラから5キロ北に「アーイシャ(Aïsha)」と呼ばれるモノリスがある。

アーイシャとは、預言者ムハンマドの最愛の妻の名前が「アーイシャ/عائشة 」であることから、イスラーム世界では女性の名前としてはとても好まれ、最もポピュラーな名前でもある。

なぜ、モノリスにそんな女性の名前がついているのか?

実は、アーイシャには女性を思わせるようなリアルな裂け目がある。

ベナミラは「王女の息子」と言う意味だから、男性。


だから、明るいノマドの国では、ベナミラとアーイシャは男と女で、夫婦だったという。

一心同体で、もともとはひとつに結ばれていたと。

しかし、ある日、ベナミラは妻のアーイシャが他の男の腕のなかにいるのを目撃する。

ベナミラは驚愕し、怒りに燃え、アーイシャを遠くへ蹴り飛ばした。

それ以来、巨大なベナミラの傍には彼らの子供である2つの小さなモノリスがあり、さらに5キロ離れたところには、アーイシャと召使の小さなモノリスがあるのだと伝えられている。


あたりは準平原の砂漠で、たくさんのゲルブ(モノリス)が散在しているなか、アーイシャもベナミラも移動するノマドたちの道標となったに違いない。

島のように多々あるゲルブ(モノリス)の多くは、ほとんど名前がついているから、他にも物語があるのかもしれない。


アーイシャは高さ495m、ツルツルしているが、なだらかな形なので登れないことはない。

以前、サンダルでパタパタと、途中まで登っていくモーリタニアの友人もいた。

私は「お腹のなか」と呼んでいるが、アーイシャの裂け目の左側には空洞がある。

いつだったか、珍しく雨に降られたとき、このなかで雨宿りをし、前の晩のタジンを温めて食べたこともあった。

たいてい、誰かが火を使った跡がある。

ノマドたちは、雨や強風を避ける場所をよく知っている。

水の在りかとか、誰がどこで居留しているとかもよく熟知しているので、出会ったときには必ず挨拶をして情報交換を行いたい。


物語に語られるアーイシャだが、さらに話題は続く。


アーイシャを上空から見ると、、、右側のモノリスは低く、召使と思われる 下部でつながっているようだ



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