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Empreinte de chameau🐪ラクダの足あと

🌴モーリタニア🌙 砂漠を旅する🌴 No.2 🐪加藤智津子

ノマド(遊牧民)の「家」に泊まる


砂漠は暑い。3月中旬から9月中旬までの間はとにかく、暑い!

気温50度を超えることもある。

快適な砂漠の旅をするならば、冬。

ただ、朝がたの砂漠は少し寒い。極度の乾燥ゆえに、気温10度にして寒さにふるえる。

かかとにはひび割れ防止のワセリンを塗り、靴下も履き、テントのなかでシュラフ(寝袋)のファスナーをぐっと閉める。

しかし、冬の砂漠で一番やっかいなのは強風!テントを張るのも、火を使う調理も厳しい。

こんなとき、ノマド(遊牧民)の「マハメッド」を借りる。

Photo: モーリタニア アドラール州、Ziyâr   「Beït ez Ziyâr」 ジィヤーラの


ノマドは基本、広く頑丈なハイマ(テント)で生活しているが、暑い夏はアカシアの幹にナツメヤシの葉やラクダ草で組み立てた小屋、マハメッドで過ごす。

夏仕立てなので隙間風は防げないけれど、なかでテントを張り、食事の支度もできるのはありがたい。

広い砂漠、マハメッドはそうあるものではないが、探す。

近くに所有者のノマドがいれば、快く貸してくれる。不在の場合でも借り、使用したあとは元に戻しておく。

砂漠では誰も、とがめたりはしない。


  

ジィヤーラの家、「Dâr ech Cheïkh Mohammed Fâdel」の家

砂漠にある粘板岩(スレート)でつくられた建物で、なかには調理道具、ベッド等が置かれ、

薪も準備されていて、誰もが自由に使うことができる

この先には「Sebkhet Chemchâm(セブハ・シェムシァム)」と呼ばれる草木1本生えていない、

塩(セブハ)の浮き上がった白い砂漠が 60㎞ 続く

「ジィヤーラの家」は古い地図には「シェイフ・モハメド・ファーデルの家」と記載されている

過酷な砂漠を往来する人々のために建てたものらしい

砂漠には、このような「家」はまだある

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